日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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GoogleEarth へGoogleEarthへ130日本の湖沼としては琵琶湖につぐ面積(約220km2)であったが、1950年代半ば、食糧増産のため干拓が開始された。大規模な機械化農業に向けて画像のように整然とした大区画圃場が整備された。1977年に農地整備が完了したがそれと前後して政府の「減反政策」が本格化し、多くの入植者を困難に陥れ、離農者も続出した。「減反政策」は2018年には事実上廃止された。この間、食糧自給率は一貫して低いままである。農業は国民の食を支え、国土保全、環境保全の役割も大きい生態系産業である。安全で豊かな食糧の供給とともに生態系としての多面的機能を確保する施策が求められる。【井上吉雄】撮影場所:日本・秋田県[39°59'56.32"N/140°0'9.96"E]撮影時期:2020-9-29撮影衛星:WorldView-2八郎潟-国内第2の湖を干拓して造った農地2 km

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