日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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GoogleEarth へGoogleEarthへ132アラル海の面積は50年間に10分の1程度まで縮小し、2014年には「消滅した」と報道された。それは塩分濃度の上昇、砂漠化、野生生物の激減などの生態系かく乱と同時に、漁業、牧畜などに必要な資源の劣化を引き起こした。さらに、塩砂嵐や農薬・肥料による飲用水汚染で健康被害も多発した。原因は非効率的な潅漑による農地拡大(綿花栽培など)である。回復に向けた努力は続けられているが先は長い。土地利用、水資源利用を生態系の持続性の視点からも適切に調節することが求められる。関連する問題については解説記事p.136(中山)、p.90(伊東)を参照。【井上吉雄】撮影場所:アラル海[ 45° 16' 50.07" N / 60° 6' 45.90" E ]撮影時期:2001~2008~2015~2022撮影衛星:Landsat 5-9 (GoogleEarth)中央アジア・アラル海は消失するのか100 km1984-122020-122001-122008-12

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