日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
144/222

図8 アラル海湖底から飛散するダスト(Terra/MODIS: 2008年4月29日観測) えられています。 このような閉塞湖の変化は、アラル海だけに限らずグローバルでの共通的な問題であり、広域を対象にした衛星リモートセンシングによる周辺灌漑農地や上流山岳域の雪氷あるいは気象なども合わせた継続的な状況分析と、その結果に基づいた国際的協力により、水資源分配や灌漑システム改善を含む農地の効率利用などを検討することが必要と考えられています。 ■ 参考文献 1. 中山裕則、荻野志乃:衛星データによるアラル海とバルハシ湖の最近の水域変動分析、日本沙漠学会第18回学術大会講演要旨集、pp.17-18、2007年5月 紀の中央アジア/ユーラシア―、信山社、233p、1995年3月 と大アラル(ALOS/PRISM: 2009年9図9 ダムで区切られた小アラル(北)月2日観測: JAXA/EORC) 1382. 福嶌義宏監修:地球水環境と国際紛争の光と影 ―カスピ海・アラル海・死海と21世3. 中山裕則、田中總太郎、遠藤邦彦、菅雄三:人工衛星データに基づくアラル海と周辺地域の変化モニタリング、日本リモートセンシング学会誌、15(1)、pp.54-69、1995年3月

元のページ  ../index.html#144

このブックを見る