日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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図2.北海道北部の宗谷丘陵を流れる蛇行河川のリモートセンシング画像 図3.現地調査の結果(左)と成因を考慮した淵の存在確率推定図(右) のリモートセンシング画像に捉えられているような蛇行河川の数々が,広大な宗谷丘陵の谷間を縫うように流れ,それが集まり猿払川となりやがてオホーツク海にそそいでいます. この地域のイトウ個体群の保全活動を進めるうえで,産卵場の分布や遡上する個体数のデータは重要な基礎資料となります.しかし,そのようなデータを得るために,広範囲を踏査することは現実的ではありません.そこで,図2のような蛇行河川の一部に延長約2kmの調査区間を設け,イトウの産卵場と密接な関係がある河川地形に焦点を絞ったフィールドワークを実施しました.さらに,フィールドワークで得られた知見をリモートセンシング画像と組み合わせ,産卵場の広域分布を間接的に予測するための分析を行いました. 図3の左図は現地調査の結果を表しています.水面を隙間なく覆うように並べた合同148

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