日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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159図1 2015 年9 月11 日のSPOT 6 画像7)と水害関連地名の分布。薄茶色∼茶色が浸水域と河川で,白黒破線で囲まれた領域が浸水地域5)6)である。青○は水害,黄○は崩壊,赤○は土石流の各危険地名,緑○は安全地名,白○は伝承地名の場所を表し,浸水域内の現地名を青字で示す。(SPOT 6 画像提供:株式会社パスコ,©Airbus DS 2016) 茨城県常総市とその周辺はほぼ全域が鬼怒川と小貝川の氾濫原なので、洪水や浸水に由来する地名がたくさんあります。なお、文献上の水害関連地名は、トイ(ドイ)のように②堤、土手(周囲より安全な地名)③自然堤防の後背湿地(水害危険地名)、と複数の意味を持つものがあります。○○新田は、湿地だった所を開拓しているので、水が溜まりやすい場所です。また、鬼怒川の両岸に○○石下という地名があります。これは洪水時に流路変更を起こす河川の両岸によく見られ、水害危険地であることを表しています。比較的安全とした地名は自然堤防上の微高地にあるため、2015年の洪水でも比

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