日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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生生態態系系へへのの海海ゴゴミミのの影影響響 青山 隆司(福井工業大学) GoogleEarth へGoogleEarth へ 図1 福井県敦賀市の海水浴場に漂着した海ゴミ。右上の画像はハングル文字が印刷されたペットボトル。 175最近マスコミに多く取り上げられるようになった海洋汚染、特にプラスチックゴミに対する感心が高まってきています。例えば、ここ数年ポリタンク(ハングル表記の物が多い)が大量に日本海沿岸(鳥取県、島根県を中心に)に漂着し、その中身に薬品を含むものが確認されたため、各自治体が住民へ注意を呼びかける事態に至っています。さらに、海中を浮遊する夥しい数のプラスチック製のゴミ(買い物袋や劣化し細かくなったプラスチックの破片など)のニュース映像などを見る機会も増えてきています。図1に福井県の海水浴場に打ち上げられた漂着ゴミの一例を示しますが、毎年海開きの前に大規模な漂着ゴミの回収・清掃を行うことが当たり前になっており、沿岸域の環境は年々悪化していると考えられています。 漂流・漂着ゴミは、海洋を漂流しているゴミ及び海岸に漂着したゴミの総称であり、「海ゴミ」とも呼ばれています。。正確な実態の把握はされていないものの、海洋には無数のゴミが漂流していると考えられており、一部は海岸に漂着して沿岸地域へ環境被害をもたらしています。環日本海環境日本海を漂流する海ゴミの監視 日本海の海ゴミはどうなっているのか?

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