日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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本報告の調査対象地は沖縄県の石垣島と西表の間にある石西礁湖と,宮古島北方にある八重干瀬である(Fig. 1)。両海域ともサンゴ礁が広がっており,日本におけるサンゴ礁としては最大規模を誇る。 石西礁湖は石垣島と西表島の間,南北15km,東西20km にわたって広がる浅い海である。琉球列島のサンゴ礁は,島の周囲に形成される裾礁が大半であるが,石西礁湖の海底はやや深く,約10~20mの水深がある水域の存在が顕著で,石垣島の南西沖と竹富島の東南沖,また竹富島と小浜島の間には堡礁が形成されている6)。 八重干瀬は宮古島の北方に成立している最大の離礁群で,南北10km,東西6.5km の範囲に大小100前後の台礁・卓礁が分布している6)。2013年3月27日には,「宮古島に固有の生活文化との繋がりの下に親しまれてきた優秀な海浜の風致景観」であり18322..調調査査対対象象地地 Fig. 2 Examples for Degree Heating Weeks for the 2007 summer (upper; 15 August 2007) and the 2016 summer (lower; 15 August 2016), when severe coral bleaching events occurred.

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