日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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18図2 Landsat-8 OLIの京阪奈地域の画像(2015年1月24日),赤(4バンド)・近赤外(5バンド)・中間赤外(6バンド) のRGB画像,白線はJRと近鉄の路線,赤矢印は図1の撮影場所と方向,赤枠は図3の京田辺・山城地区 積は513haでこの領域の10%と少し減少しているが,実際に減少しているか,あるいは分解能の違いあるいは解析手法の違いであるかは,さらに調査する必要がある。 を比較することで,新しく拡大しかけている竹林を把握することは,放置竹林を考える上で重要である。 最後に,放置竹林の問題を考えるとき,竹林の現状,推移を把握することは重要であるが,それとともに竹を如何に活用するかが,放置竹林を減らすための要である。竹の活用として,パイプ材としての利用,竹炭,肥料あるいは農薬としての竹パウダーの活用なども行われているが5),放置竹林を減らすところまでには到っていない。また,環境ボランティアの一環としてこの地区においても一部の竹林の間伐作業も行われてい Landsat-8のOLIとALOSのAVNIR-2のデータを用いて,京田辺・山城地区の竹林の状況を調べた。面積ではほぼ等しい結果であり,解析した領域では過去に急激に拡大した時期があったが,最近の5年間では急激な変化はなかったと考えられる。しかし,細部を見ると新しく小規模な竹林が出現していることも確認できた。過去と現在のデータ

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