日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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m2・t-1)が土地改変面積に対して産出量が最も大きく,効率的に採掘活動が実施されていることが示されます。この情報に,土地改変に伴う環境負荷量(例えば,生物多様性の損失など)を組み合わせることで,消費国はより環境負荷の小さい鉱山Bからの輸入を選択するといった判断が可能になります。また,鉱山AおよびCには,採掘効率向上のための技術指導や,閉山および植生復元への移行を補助するなどの支援を計画的に実施することが可能になります。 経済成長そして持続可能な発展を支えるためには,鉱物資源の利用を現状欠かすこ67図2 ブラジル・アマゾン川流域の熱帯雨林における採掘活動とそれに伴う都市開発の様子(Landsat-8/OLI 2017年11月5日)(左側)。ブラジル・マリアナ尾鉱ダム決壊事故(2015年11月5日)前後のLandsat-8/OLI画像。 とは困難です。しかし,一度破壊すると完全な回復が容易ではない原生林と,そこで育まれる豊かな生物多様性を保護・保全していくことも必要です。よって今後は,土

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