日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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GoogleEarth へGoogleEarthへ79インドとの国境地帯にあるシンド州タール沙漠は、インダス川下流の氾濫原に隣接している。年降水量は150 ミリ程度で雨季に集中する。氾濫原には灌漑水路が張り巡らされ、1年中作物栽培が可能である。しかし、タール沙漠は水源が地下水に限られ、灌漑農業をするほどの水量がないため、天水農業が行われている。乾季には地下水が塩水化する集落も多く、塩水を飲料水とするため健康被害もある。旱魃に対して非常に常に脆弱な農業生態系である。解説記事p.88(岡本)を参照。撮影場所:パキスタン・シンド州撮影時期:2021-1-19撮影衛星:WorldView-2【岡本勝男】[ 25° 27' 29.64" N / 69° 46' 38.45" E ]1 km旱魃に対して脆弱な乾燥地域の農業生態系-パキスタン・タール沙漠

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