日本リモートセンシング学会・問題生態系計測研究会
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図1 1972年の航空写真と2011年の衛星画像による地表状況の比較 同じ場所の状況を比較して示します。図より,この間に独立した樹木を一部に残しつつも森林は広く伐採され,耕地化され,場所によっては耕作放棄された様子がうかがえます。現地では,全世帯を対象に耕作を開始した年についての聞き取り調査を行いました。回答より,耕作は1980年代の初頭から始まり,それから20数年の間に村内全体に耕作地が進展した様子が判りました。こうした土地利用の変化の詳細を時系列で捉えるため,多時期の衛星データを用いた解析を行いました。ここでは,乾季中であり地表での植生被覆が森林・樹木を除き最少となる7月から10月に観測されたLandsat-TM/ETM+/OLIデータを用いました。青色と中間赤外域バンド値から求めた反射率の組み合わせにより地表の裸地化の程度を表す指数(NDBSI: Normalized Difference Bare Soil 図3 地点毎のNDBSI値の経年変化 の位置 図2 NDBSI値サンプル地点84

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